公簿売買とは、登記簿謄本等の公に認められている資料に基づき、売買をしましょうという取引になります。
登記簿謄本は法務局が管轄している資料で、一般に公開されています。きちんと管理されていますので、信用できる資料です。しかし、土地の大きさに関しては、測量時と異なっている場合もあります。
現在はGPSを用いて、測量し座標を記載する方法が多いです。この為、境界票が無くなったとしても、座標から正しい境界が分かります。過去にそのような技術はありません。測量士の方のスキルで、測量を行っていました。当然、道路や塀が削れて境界標が行方不明になったり、地震によって境界標の位置が、ずれてしまう事もあります。昭和に測量したので、境界があいまいで、ご自身の土地とお隣さんの土地がどのように接しているか、分かりにくい場合もあります。
正しい現状の姿を導き出すには、確定測量という方法を取ります。確定測量の為には、隣地の土地所有者さんもきちんと境界を確認して頂く必要がありますので、時間とお金がかかります。
公簿売買では、そういった面倒な手続きをしないで、登記簿謄本の面積で売却を行うという事になります。
もちろん、メリットもデメリットもあります。メリットは、先程お伝えしたように、時間と費用がかからない点です。デメリットは、確定測量する事により登記簿記載の土地の大きさが減ってしまうと、建築に支障が出る場合や土地の分割が難しくなるという点があります。